赤羽リハビリテーション病院 管理者研修
森田秋子先生を講師にお招きし、「看護師・セラピストが総合理解を向上させるために」というメインテーマで管理者研修を開催致しました。
対象を看護師とセラピストの役職者とし、まずはお互いの職種に求めるものや感じていることを各部門から発表してもらいました。
森田先生の講義では、“看護師とセラピストうまくやれていますか?”という切り口から、看護師とセラピストが対立しやすい点や、各々の職種(NS・PT・OT・ST)の専門性・特性を明確にお示しいただき、看護師・セラピスト連携の手掛かりをご教授頂きました。
研修会の最後に参加者全員が30秒スピーチを行ったのですが、各々が今まで思っていながら言えなかったことや感じていたこと、またこの研修を受けて率直に思ったことや感じたことを素直に表現し、笑いも(?)起こる、参加者が一体となった雰囲気で会を終了することができました。
当院は4月から6年目を迎えます。この丸5年という節目にご指導頂けたことで、また1歩大きく前進していくことができそうです。“お互いの職種をリスペクトする!”ということを大事に、また今回気づきやきっかけを頂けたことに、この場をかりて森田先生に深謝申し上げます。ありがとうございました。
(森田、追記)
赤羽リハビリテーション病院とのお付き合いも、3年目に入ります。当初は職種を越えた方々と合同で、「高次脳機能障害患者さまの臨床」に関わらせていただいてきましたが、その後CBAの全面的導入、そして今回の看護師・セラピスト管理者合同研修、と関りが拡大し、熱い思いの幹部や若手スタッフと、楽しく交流させていただいています。
看護師・セラピスト連携は、今ホットなテーマです。私としては3年前愛知県回復期の会にて、猪川まゆみ鵜飼リハビリテーション病院副看護部長と組んで、本テーマでシンポジウムを開催、多くの共感をいただいたのが始まりでした。その後、回復期リハビリテーション病棟協会にて「自立支援のためのチームアプローチ研修」と題して、このテーマとがっぷり四つに組んだ講習会を3年に渡って開催していますが、毎回あっという間に満席になる好評ぶりです。鵜飼リハでも、昨年リーダー研修をこのテーマで行いました。外部で講義をさせていただくのは初めてでしたので、緊張感を持って当日を迎えました。
しかし、心配は杞憂に終わり、出席者の積極的かつ前向きで、熱さ溢れる議論が展開され、本当に充実した時間となりました。これまでお互いの悪口を言っていた衝撃の事実のカミングアウト、それをしても大丈夫、いやむしろそこから真の新しい関係を築けるという信頼の空気が、会場に漂っていましたね。回復期リハ病棟の2大勢力である看護師とセラピストが、本当は理解し合っていい仕事をしていきたい、と思っている気持ちがひしひしと伝わってきました。
この日いただいて一番嬉しかったのは、師長たちから言われた「森田さんは本当に看護師をよく理解している」という言葉でした。私にも看護師をよく理解せず、対立していた時代もありました。しかしその後私を導いてくれた多くの素晴らしい看護師たちに、感謝をささげます。そして意を同じくして歩んできたセラピストにも。参加された副院長から、「医師との関係はどうしていくのか?こっちはもっと大変だろう?」と詰め寄られ(笑)、「次回ぜひ議論しましょう」ということになりました。皆様、今後ともどうぞよろしくお願いします。