第1回 「CBA講習会」開催される!!
愛知県名古屋市にて、第1回「日常生活から多職種で理解する高次脳機能障害―認知関連行動アセスメント(CBA)を用いて―」が開催された。
前日の準備が深夜におよぶ厳しい状況であったが、当日は地元名古屋の参加者に加え、九州や四国、静岡からも参加していただいた。職種は、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、経験年数は1年目から20年を超える方ベテランまで、幅広い層の参加をいただいた。皆さん、熱心な姿勢で参加していただき、ディスカッションや質疑応答にも積極的に発言してくださり、大いに盛り上がった。1人1人の参加者にとって、また開催した講師にとっても、充実した実り多い1日となった。
参加された方のニーズは、① 高次脳機能障害がよくわからないので、理解したい、② 高次脳機能障害はまあまあわかっているが、CBAを理解したい、③ CBAをいつも使っているが、より理解し施設でどう使っていくか知りたい、と3層に分かれ、職種や経験年数によるもともとの知識にも違いがある状況であった。こうした状況に配慮しながらも、参加者が「CBAを知りたい」と思ってくださっている気持ちを大切にしながら、講習会を進めさせていただいた。
ビデオ、音声を用いて、症状のイメージを共有し、現場で感じている疑問や気づきに思い当たり、そこから理解を深めていただくことを目指した。また、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の講師から、それぞれの職種の立場からCBAについての考えや、臨床への活かし方を発表したことで、自職種に対する理解と同時に他職種に対する理解を促進していただくこともでき、好評だった。
最後のグループディスカッションでは、活発な意見交換が行われ、質問に答える講師もたじたじであった。心に残るご質問から見出した今後の課題は、①さらにデータを蓄積し、結果を示していくことの重要性、②環境による差を明確に語れるようにしていくこと、③病院から在宅へと継続した経過を評価できるようにしていくこと、などであった。今後の目標が一層明確になった気がしており、参加者の皆さんに感謝したい。
1月の第2回講習会に向けて、講師一同さらにバージョンアップを目指し、より質の高い、参加者のニーズに応えられる講習会を開催したい。多くの皆さんの参加をお待ちしています!!