善常会リハビリテーション病院でCBA研修会をさせていただきました
名古屋市南区にある善常会リハビリテーション病院にて、CBAの勉強会を開催しました。鵜飼リハビリテーション病院で、CBA普及活動を担当している(書籍の執筆者でもある)スタッフも同行し、①CBAを中心とした高次脳機能障害の基礎の話(森田)のあと、②当院でのCBA普及活動の経過の報告(福尾OT)、③CBAの信頼性と妥当性(菱川PT)、④STが歩行リハに介入した左半側空間無視の1例(伊藤ST)、という内容で、90分の講義となりました。
後半のグループディスカッションは、まずはPT・OT・ST・看護師の同職種でのディスカッション、そのあと4職種混合チームでのディスカッションを行いました。同職種では、高次脳機能障害をめぐって、自職種は何ができているか、他職種と関わるうえでの問題は何か、を話し合ってもらいました。多職種では、それぞれの職種からの発表のあと、多職種で高次脳機能障害に関わる上での課題について、話し合いました。
ディスカッション終了後に各班から発表をしてもらいました。発表者の多くがPTでしたが、CBAはPTでもつけられそう、これまで高次脳機能障害について苦手意識で避けてきてしまったが、そういうわけにもいかないので、これなら自分にも評価できるではないか、など使用に前向きなご意見を出してくださいました。一方で、誰がつけても同じように評価できるのか、失語の人の評価は難しいのでは、などの声も聴かれました。
生き生きとした大勢のスタッフにお会いし、たくさんの刺激をもらった1日でした。回復期リハ病院を中心に、訪問リハ、通所リハ、老人保健施設を持ち、生活期のスタッフにも多数参加してくださり、それぞれのステージのスタッフが活発に意見交換を行っている様子がとても新鮮で、回復期から生活期へのローテーションがうまく回っているなあと感じました。また、活発なディスカッションの様子から、日ごろから職種を越えた関わりが進んでいることも感じました。同じ名古屋のリハ病院どうし、これからもどうぞよろしくお願いします。
グループディスカッション全体の様子
PT・OT・ST・Nsの異職種混合チームで熱いディスカッションの合間
鵜飼リハOTリーダーと善常リハ看護師長の迫力ある意見交換の一風景